ビルトインガスコンロの選び方を分かりやすくご紹介!写真やイラストで、ビルトインガスコンロの設置タイプや天板の種類やサイズ(横幅)、グリルの違いなどについて解説します。
check1まずは現在お使いのコンロをチェック!
ガスコンロにはコンロのタイプやガス種など種類がいくつかあります。まずは現在お使いのガスコンロがどのタイプなのかご確認ください。
1コンロの設置タイプを確認
ガスコンロの設置タイプには、ビルトインコンロやテーブルコンロなどいくつか種類があります。設置タイプによっては、ビルトインコンロに交換が難しい場合があるため注意が必要です。
- ビルトインガスコンロ
ビルトインガスコンロは、システムキッチンの天板に埋め込まれるように設置されたガスコンロです。ビルトインガスコンロへの交換は可能です。
※現在コンロ下にオーブンがある場合は、別途選び方がございます。(「②コンロ下のガスオーブンの有無を確認」参照」) - テーブルコンロ
テーブルコンロ(据置コンロ)は、独立したコンロ台の上にガスコンロが乗っているタイプです。ビルトインガスコンロへの交換はできません。
2コンロ下のガスオーブンの有無を確認
現在お使いのビルトインガスコンロの下にガスオーブンがあるかどうか、または収納庫かご確認ください。
- コンロの下に
ガスオーブンがある場合 - コンロの下が
収納庫の場合
ビルトインガスコンロの下に、ガスオーブンが設置されている場合には、ガスコンロの交換と同時にガスオーブンをどうするか検討する必要があります。
1.既存のガスオーブンも交換する
ビルトインガスコンロの交換と同時にガスオーブンも交換する場合、新しく設置するビルトインガスコンロとガスオーブンは同じメーカーをお選びください。
2. 既存のガスオーブンをそのまま残す
お使いのガスオーブンを残してビルトインガスコンロのみを交換する場合は、既存のビルトインガスオーブンと同じメーカーのビルトインガスコンロをお選びください。
3.既存のガスオーブンを収納庫に変更する
お使いのガスオーブンをはずして収納庫にする場合には、どのメーカーのビルトインガスコンロでも交換が可能です。
ビルトインガスコンロの下が収納庫の場合には、お使いのビルトインガスコンロのメーカーにこだわらず、どのメーカーのビルトインガスコンロにも交換が可能です。
※詳しい設置可否についてはお見積りの際にさせていただきます。
3ガス種(都市ガス・プロパンガス)を確認
一般の家庭で使用されているガスの種類には、都市ガス(12A・13A)と、プロパンガス(LPG)があります。このガス種に応じてビルトインコンロの仕様にも違いがあり、ガス種に合った機種を選ぶ必要があります。
- 都市ガス
都市ガスをご使用の場合には、都市ガス対応のガスコンロをお選びください。
- プロパンガス
プロパンガスをご使用の場合には、プロパンガス対応のガスコンロをお選びください。
check2コンロを選ぶ際のポイントをチェック!
ビルトインコンロを交換する際に、ガスコンロの選び方となるポイントをいくつかご紹介します。
1天板の種類について
ビルトインコンロの天板には様々な種類があります。それぞれ素材の価格や特徴などが異なるので、天板を絞ってガスコンロを探していくと選びやすくなります。
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ホーロー
ホーロートップは、丈夫で耐久性にすぐれています。お手入れ性ではガラスやガラスコートに劣りますが、他の素材に比べ価格が安いものが多いので価格重視の方におすすめです。
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ガラスコート
ガラスコートトップは、ホーロー用鋼板にガラスコートをかけた天板で、鋼板の丈夫さとガラスの光沢感、美しさがあります。
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ガラストップ
美しい光沢のガラストップは、強度ではホーローに及ばないものの、耐久性・耐熱性にも優れ、お手入れが簡単で人気の種類です。
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アルミトップ
熱を分散させやすいアルミ素材の天板で、バーナーまわりの焦げ付きが起こりにくい素材です。
ステンレストップ
業務用のようなシンプルなデザインで個性的な天板です。
どちらも種類が少なく価格は高めです。
2天板のサイズ(横幅)について
ビルトインコンロの天板のサイズ(横幅)には「60cm」と「75cm」の2種類があります。現在お使いのビルトインガスコンロの天板のサイズを参考に、新しいビルトインコンロの天板のサイズをお選びください。
- 60cm幅
60㎝幅は標準サイズで、75㎝幅と比べて価格が安い傾向です。
- 75cm幅
75㎝幅は60㎝幅と比べ天板の横幅が広い仕様です。60㎝幅に比べて価格は高くなります。
本体幅はどちらも同じ60㎝幅になります
天板のサイズ(横幅)が、60cm・75cmどちらの場合でも本体の幅は同じなのでどんなシステムキッチンにも設置することができます。
60cm幅と75cm幅で変わることは?
75cmの場合、天板とバーナーの間隔が広く、左右両方のバーナーを使って調理をするときもゆとりがあります。60cmの場合は、調理スペースを広く使えるので、間口の狭いキッチンにおすすめです。
75cm→60cmに交換する際の注意点
天板のサイズを狭くする場合、これまで設置していた天板の設置跡が露出してしまうことや、天板上が狭いので大きな鍋を並べての調理がしにくくなるなどが考えられます。
60cm→75cmに交換する際の注意点
天板のサイズを広くする場合、左右に7.5㎝ずつ天板が広がるので、調理スペースが狭くなります。
本体幅45㎝のコンパクトサイズもございます
「本体幅」と「天板の横幅」が同じサイズ45㎝幅となり、バナーが2口のコンパクトサイズになります。ミニキッチンに設置されていることが多いです。
3ゴトクの種類(素材)について
ゴトクの種類には、ステンレスタイプとホーロータイプの2種類があります。好みに合わせてお選びください。
- ステンレス
ステンレス素材の明るい色味が特徴のゴトクで、華やかで、スタイリッシュなデザイン性の高さが人気です。
- ホーロー
ホーロー素材の標準ゴトクで、熱による焼け焦げや傷、飛び散り汚れなどが目立ちにくい特徴があります。
ゴトク:ステンレスタイプの特徴と注意点
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塗装がされていないので剥がれることがなく耐久性に優れ、おしゃれなデザイン性も人気です。一方で、加熱により変色してしまう特徴があるため専用クリーナーでお手入れする必要があります。
ゴトク:ホーロータイプの特徴と注意点
-
ホーロータイプのゴトクは、濃い色であるため、キズや飛び散り汚れが目立ちにくく、ステンレスタイプに比べお手入れに手間がかかりません。しかしホーロー素材は古くなってくると塗装がはがれ、錆びてしまうことがあります。
グリルの違いについて
ビルトインガスコンロを選ぶ際の参考に、グリルのサイズやタイプなどグリルの違いについてご紹介します。
1グリルのサイズについて
ビルトインガスコンロのグリルの横幅のサイズには、「ワイドサイズ」と「通常サイズ」の2種類があります。
- ワイドサイズ
ワイドサイズの場合、通常サイズに比べ横幅が広くなっています。ワイドグリルの引き出し幅はフルオープンタイプです。
- 通常サイズ
通常サイズの場合、ほとんどの機種の引き出し幅はフルオープンタイプですが、一部機種によっては短いタイプがあります。
※引き出し幅が短いタイプ
通常サイズの一部機種には、焼き網の奥まですべて引き出せない短いタイプがあります。
2グリルのタイプについて
グリルのタイプにはおもに「両面焼き」と「片面焼き」「グリルなし」の3つの種類があります。現在の最新コンロの標準は「両面焼き」です。また現在のビルトインガスコンロのグリルは、水を張る必要のない「水なしタイプ」が標準となっています。
- 水なし両面焼き
これまでの上火から焼き上げに加え下火バーナーが搭載され、最新コンロの標準となっています。
- 水なし片面焼き
従来のビルトインガスコンロの主流の、上火バーナーのみで焼き上げるタイプです。
グリルなしタイプ
ビルトインガスコンロ、テーブルコンロの一部機種には、グリルが搭載されていない機種もあります。
3グリルの快適機能について
- ノーリツ:グリルクリーンモード
ノーリツの「グリルクリーンモード」機能は、魚を焼いた後のニオイやべたつきなど、グリル庫内のイヤなニオイをボタン一つで軽減し、他の料理にも気持ちよく使えます。
- リンナイ:スモークオフ
リンナイの「スモークオフ」機能は、グリル庫内の後方に設置した専用バーナーで、焼き魚などの調理時に発生したニオイや煙を焼き切り、優れた脱煙・脱臭を発揮します。