普段の使い方で差が出る!
食器洗い乾燥機で水道代を節約するポイント
食洗機(食器洗い乾燥機)は、洗浄力の高い高濃度の洗剤を使って食器に高温の洗浄水を噴射させることで汚れを洗い流します。手洗いではできない洗い方ができるのが特徴で、手荒れが心配な方には心強いと思います。また、人数の多い家庭や共働き家庭では時間短縮に繋がることから食洗機の需要が高まっています。
手洗いに代わる便利な食洗機ですが、使った分だけ水道代などのコストがかかります。このページでは、一般的なランニングコストを例に挙げながら、メーカーごとに異なる優れたエコ機能についてと、節約のポイントをご紹介します。
ランニングコストの試算
経済産業省資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」によると、1日2回、給湯器を40℃の設定(冷房期間は給湯器を使用しない)で、1回の水道料を65Lと仮定した手洗いの場合と、食洗機を標準モードで使用した場合の比較を次のように公開しています。
試算
- 手洗い
ガス 81.62㎥/年
水道 47.45㎥/年
合計 約25,560円 - 食洗機
電気 525.20kWh/年
水道 10.80㎥/年
合計 約16,990円
比較
手洗いの場合と食洗機の場合とでは、年間約8,570円の節約になるそうです。
ただし、この試算では洗剤代が含まれていないことと、冷房期間は給湯器を使用しないと想定されています。また、電気やガスはご家庭の契約内容によって料金が異なり、水道代についても自治体によって料金が異なるので、この結果はあくまで目安として参考にしてください。
各メーカー商品のエコ機能
メーカーごとにエコ機能を搭載している食洗機があります。その機能を簡単にご紹介します。詳細は各メーカーのホームページでご確認ください。
パナソニックの『エコナビ』
『エコナビ』は、3つのセンサーが汚れ具合と食器量、室温を検知して、最適な洗い方を自動で判断します。
汚れセンサー
汚れセンサーとは、汚れの程度を検知するセンサーのことです。汚れが少ないときは2回目の水すすぎをカットします。
食器量センサー
食器量センサーとは、温度で食器量を検知するセンサーのことです。食器量が少ないときは加熱すすぎの温度と乾燥時間をセーブします。
室温センサー
室温センサーとは、庫内の温度を検知するセンサーのことです。室温が高いときはヒーターの加熱時間をセーブします。
リンナイの『エコギア』
『エコギア』は、庫内温度センサーと排気温度センサーの2つのセンサーが自動で節水、省エネします。
庫内温度センサー
庫内温度センサーとは、庫内の食器量を検知するセンサーのことです。食器量に合わせてすすぎ回数を調整して節水します。
排気温度センサー
排気温度センサーとは、乾燥時に出る排気の温度を検知するセンサーのことです。乾燥時のヒーターを制御して水道代と電気代を抑えます。
三菱電機の『おまかせエコ』
『おまかせエコ』は、3つのセンサーが自動でかしこく節水・節約します。
光学センサー
光学センサーとは、光の透過度で洗浄水のにごりなどを見分けるセンサーのことです。汚れが少ない場合すすぎ回数を調整して節水します。
電極センサー
電極センサーとは、見つけにくい汚れの成分を2本の電極で検知するセンサーのことです。汚れが少ない場合すすぎ回数を調整して節水します。
温度センサー
温度センサーとは、ミストから洗い終了までと最終加熱すすぎの2つの工程で、洗浄水が規定温度まで上昇する時間の変化を検知するセンサーのことです。食器量に合わせて洗い・すすぎ時間を調整して洗浄時間を短縮します。
節約のポイント
エコ機能が搭載されていない食洗機でも、ちょっとした工夫で水道代と電気代を節約することができます。食洗機の節約のポイントについて簡単にご紹介します。
まとめ洗い
少量の食器を毎回食洗機で洗うよりも、ある程度まとめて洗う方が運転回数を減らせて水道代と電気代の節約に繋がります。
適切な運転モードの選択
食器量に合わせた運転モードを選択すると、適切な水量や時間で運転するので無駄がなく、水道代と電気代の節約に繋がります。
残さい除去・予洗い
少量の食器を毎回食洗機で洗うよりも、ある程度まとめて洗う方が運転回数を減らせて水道代と電気代の節約に繋がります。
洗剤は適量を守る
洗剤が少なすぎると洗浄力は弱まり、多すぎても洗浄力は変わらないので、適量を守ることが結果的に水道代と電気代の節約に繋がります。