給湯器から異音がする主な原因と正しい対処方法
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給湯器は家庭において非常に重要な設備ですが、その音が気になる場合もあるのではないでしょうか。特に、長年使用している給湯器では、音が大きくなることがあります。原因として考えられるのは、内部の部品の劣化や水質の問題、さらには配管の振動などです。
音のトラブルを放置すると、他の設備にも影響を及ぼす可能性があります。したがって、異音がした際は早めの対処が重要です。具体的な対処法としては、まずはメーカーメンテによる点検を受けることをお勧めいたします。給湯器の交換が必要な場合は、住設ドットコムにご相談ください。20年以上の工事実績を持つ当社が、安全でスムーズな工事をお約束いたします。詳細は、弊社の給湯器特集ページをご覧ください。
給湯器の音の種類とその原因
ウォーターハンマー現象(キーン・カーン)
ウォーターハンマー現象とは、給湯器の配管内を流れる水の圧力が急激に変化することで生じる現象です。特に、給水栓を急に閉じた際に「キーン」や「カーン」といった高音の音が発生します。この現象は、配管に強い衝撃を与え、破損の原因にもなり得るため注意が必要です。
ウォーターハンマー現象が起こる原因は、配管内の水流の急激な変化です。例えば、水を急に止めたとき、流れが瞬時に止まることで圧力が一時的に上昇し、音を伴って排出されます。これが頻繁に起こる場合、配管の取り扱いや設備の配置を見直す必要があります。
対策としては、ウォーターハンマー防止器の設置、給水栓のスムーズな操作、配管固定状態の確認が効果的です。安全で快適な給湯環境を維持するため、早めの対策を講じましょう。
不完全燃焼・ガス漏れ(ボンッ)
不完全燃焼やガス漏れが発生する場合、「ボンッ」という音がすることがあります。これは非常に危険な状態であるため、すぐに対処が必要です。
不完全燃焼は、燃焼に必要な空気不足や燃焼器の目詰まりなどで発生し、有害な一酸化炭素が発生する可能性もあります。
また、ガス漏れが起きた際にも、ガスの圧力変化により同様の音が発生することがあります。以下の対策をすぐに行いましょう。
・給湯器とガスの元栓を閉める
・窓を開けて換気する(火気厳禁)
・ガス会社や専門業者に連絡する
安全第一で、異常を感じたら即時に使用を中止し、ガス会社や専門業者に相談しましょう。
ファンモーターの不具合(ピー)
給湯器内部には温度を均一に保つためのファンモーターがあります。このモーターに不具合が発生すると、「ピー」や「ヒュー」といった高音の異音が発生します。
原因としては、モーターの摩耗、埃の堆積、またはベアリングの劣化が考えられます。冬場には温水が十分に出なくなるリスクもあります。
異音に気付いたら、電源を切って冷却後に点検を。異常があれば早急にメーカーメンテへご連絡ください。
異物混入(ゴー)
「ゴー」という音が給湯器からする場合、内部に異物が混入している可能性があります。これは工事時のゴミや配管からの汚れが原因です。
異物は水流や加熱効率を下げるため、給湯器の動作に悪影響を与えます。異音は快適な生活にも支障を与える要因です。
異物が疑われる場合は、分解せずメーカーメンテへ点検・修理を依頼してください。
其他の原因(カタカタ・ガタガタ)
カタカタやガタガタという音がする場合、配管の固定不良や内部部品の摩耗が原因であることが多いです。
配管がしっかり固定されていないと振動で音が発生し、また、ポンプやバルブの経年劣化も異音の要因です。さらに、部品の隙間に異物が入り込むことで音が出ることもあります。
定期的な点検・清掃と、異音に気づいた際の早期対応が快適な使用につながります。
循環不良(ポコンポコン)
「ポコンポコン」という音は、給湯器内部の水の循環がうまくいっていない際に発生します。水が沸騰し、気泡が発生することで音が出ることが多いです。
循環不良の主な原因は、配管内の汚れ・詰まり・異物、またはポンプの故障です。カルシウムやスケールの蓄積が妨げになっていることもあります。
気になる音が続く場合は、専門業者による清掃・メンテナンスを受けましょう。
水漏れ(シュー)
「シュー」という音は、配管や給湯器本体からの水漏れによって発生します。水が高圧で漏れることで音が発生します。
原因はパッキンの劣化や接続部の緩みであることが多く、放置すると床や周囲への水害にもつながります。
音に気付いたら、給湯器周辺を確認し、早めにメーカーメンテへ相談してください。
正常な給湯器の音と異常音の区別
ファンモーターの正常な作動音(ブーン・ブオーン)
ファンモーターの正常な作動音についてお話しします。給湯器の中にはファンモーターが搭載されており、これは熱源を効率よく冷却したり、温水を供給するために必要不可欠な部品です。このファンによる作動音は「ブーン」や「ブオーン」という低めの音であり、通常は安心して聞いていられるものです。
正常な範囲の音は、給湯器がしっかりと稼働している証でもあります。使用中の給湯器からこのような音が聞こえることは、ファンモーターが適切に機能していることを示しています。
ただし、音が異常に大きくなったり、振動が激しくなった場合は、故障のサインである可能性があります。こうした場合には早めに専門家に点検を依頼することが重要です。日頃から給湯器の音に耳を傾けることで、安心した使用ができるでしょう。
ポンプの正常な作動音(キュルキュル・ウーン・グワン)
給湯器におけるポンプの正常な作動音には、いくつかの特徴があります。例えば、キュルキュル、ウーン、グワンといった音です。これらの音は、通常問題なく給湯器が作動していることを示す音となります。
まず、キュルキュルという音は、ポンプが水を循環させる際に発生します。この音は水流の動きによって生じるもので、給湯器が正常に機能している証拠です。また、ウーンという低い音は、ポンプの稼働音であり、優れた給湯器のパフォーマンスを示しています。
さらに、グワンという音は、給湯器が必要な温度に達するために稼働する際に聞こえることがあります。これもまた正常な動作の一環です。ただし、これらの音が急激に大きくなった場合や、以前とは明らかに異なる音に変わった場合は、異常のサインかもしれません。
正常なお湯の流れる音
正常なお湯の流れる音についてご説明いたします。給湯器が正常に機能している場合、お湯が流れる音は比較的穏やかで一定のリズムがあります。この音は、配管を通じてお湯が流れる際に発生するもので、特に珍しいものではありません。
具体的には、給湯器からお湯が蛇口に向かって流れる際に、軽い「シュー」という音や「ザー」という音が聞こえることがあります。これは水圧が掛かり、スムーズにお湯が流れている証拠です。通常、この音は気になることはほとんどありません。
ただし、もしお湯の流れる音が突然大きくなった場合や、変わった音になった場合は注意が必要です。このような変化は、給湯器内部の機械的な問題や配管の詰まりが原因である可能性があるため、早めに専門業者に点検を依頼することをおすすめします。
給湯器の異音対処法
リモコンのエラーコード確認
リモコンのエラーコード確認について説明します。給湯器のリモコンには、異常を知らせるためのエラーコードが表示されます。このエラーコードを確認することで、問題の特定がスムーズに行えます。
まず、給湯器が正常に動作しない場合、リモコンの画面を見てみてください。表示されたエラーコードは、メーカーの取扱説明書や公式ウェブサイトで詳しい情報を確認することができます。特定のエラーコードには、適切な対処法が記載されているため、まずは自分でできることを試してみましょう。
エラーコードを確認後は、無理をせずにメーカーメンテに相談することをお勧めします。給湯器の状態に応じた適切なアドバイスを受けられ、安心して使用できるようになります。
ガス漏れの確認
ガス漏れの確認は、給湯器を使用する上で非常に重要なポイントです。万が一、給湯器からガス漏れが発生している場合は、大変危険な状況となりますので、早急に確認を行う必要があります。
まず、給湯器の周囲に異常な匂いがしないか確認しましょう。具体的には、硫黄のような臭いが感じられる場合があります。
ガス漏れは深刻な事故につながることがありますので、普段から異常に感じたら早めに確認を行うことが大切です。安全に給湯器を使用するために、慎重に対応しましょう。
排気口の確認
排気口の確認は、給湯器の異音対策において非常に重要なポイントとなります。特に、給湯器が屋外に設置されている場合、排気口に異物が詰まっていないかをチェックすることが必要です。詰まりがあると、正常な排気ができずに音が大きくなることがあります。
まずは、排気口周辺を視覚的に確認し、落ち葉やゴミが溜まっていないかを確認しましょう。また、風通しが悪くなっている場合も、異音の原因となりますので、周辺の植物や物の配置にも注意が必要です。
さらに、給湯器を定期的にメンテナンスすることも大切です。排気口や周囲の清掃を定期的に行うことで、給湯器の正常な運転を維持でき、音の発生を抑えることが可能です。異音が続くようであれば、メーカーメンテに点検を依頼し、適切な対策を講じることをお勧めします。
異音がするタイミングの確認
異音がするタイミングの確認は、給湯器の故障を早期に発見するために非常に重要です。まず、音が発生するタイミングを観察してみましょう。給湯器の動作中に音がするのか、または静止しているときに音が聞こえるのかを確認することが大切です。
例えば、水を使用する際や給湯器が加熱しているときに異音が発生する場合、内部で何らかの不具合が生じている可能性があります。一方、給湯器が停止しているときに音がする場合は、配管の問題や振動が原因であることが考えられます。
また、特定の時間帯にのみ音がする場合もあります。例えば、昼間や夜間に異音がする場合、他の家電と干渉している可能性があります。定期的に異音が発生するタイミングを記録し、その情報をもとにメーカーメンテに相談すると、迅速かつ適切な対処が可能です。
給湯器の交換が必要なケース
耐用年数を超えている
耐用年数を超えている給湯器は、交換を検討すべき重要なポイントです。一般的に給湯器の耐用年数は約10年から15年とされていますが、この期間を過ぎると、様々な問題が発生する可能性があります。
まず、古くなることで内部の部品が劣化し、故障のリスクが高まります。異音や水漏れなど、目に見える不具合が生じることもありますし、また目に見えない部分での劣化が進んでいることも考えられます。
さらに、耐用年数を超えた給湯器は、効率が低下し光熱費が増加する要因となります。新しい給湯器に交換することで、省エネルギー効果が期待でき、長期的には経済的にもメリットがあります。早めの交換を検討し、安心して日常生活を送りましょう。
お湯が出ない・温度不安定
お湯が出ない、または温度が不安定な場合は、給湯器の故障を疑う必要があります。これらの症状は、使用時に非常に不便で、早急な対応が求められます。
お湯が全く出ない場合、まずは電源が入っているか、ガス供給が正常かを確認してみましょう。これらに問題がなければ、給湯器本体の異常が考えられます。特に、点火装置の不具合やセンサーの故障が原因となることが多いです。
温度が不安定な場合は、内部の錆や汚れ、または熱交換器の不具合が原因の可能性があります。異常を感じたら、早めにメーカーメンテに相談し、適切な修理や交換を検討しましょう。
給気口・排気口のサビ
給気口・排気口のサビは、給湯器の正常な機能に大きな影響を与える要因の一つです。これらの部分がサビることで、給湯器内の空気の流れが悪くなり、燃焼効率が低下する可能性があります。
サビの発生は、主に湿気や外気の影響によります。特に、給気口や排気口が屋外に面している場合、雨水や湿気が侵入しやすくなります。そのため、定期的に点検し、少しでも異常を感じたら早めに対処することが重要です。
清掃や防錆対策を行うことで、トラブルを未然に防ぐことができます。長く快適に給湯器を使うためにも、日頃からのチェックを心がけましょう。
追いだき機能が動作しない
追いだき機能が動作しない場合は、すぐに原因を確認することが大切です。まず考えられる原因として、給湯器の設定や操作ミスがあります。リモコンや操作パネルをチェックし、設定が正しいかどうかを確認してみてください。
また、給湯器内部のフィルターや配管が詰まっている可能性もあります。この場合、湯がうまく循環せず、追いだき機能が作動しないことがあります。定期的なメンテナンスを行うことで、詰まりを解消し、正常に機能させることができます。
さらに、給湯器そのものの故障も考えられます。内部の部品が摩耗している場合や、電気系統に問題があると、追いだき機能が正しく動作しません。異常を感じたらメーカーに点検を依頼しましょう。
給湯器の修理・交換費用
給湯器の修理や交換にかかる費用は、さまざまな要因によって異なります。まず、修理の場合、故障の内容や部品の交換の有無によって費用が変動します。例えば、単純な部品交換の場合は比較的安価ですが、内部の複雑な修理が必要となると、高額になることがあります。
一方、給湯器の交換費用は、機種や容量、新しい給湯器の性能や設置環境によっても異なります。一般的には、機器代と工事費用を合わせて20万円から50万円程度の予算を見ておくと良いでしょう。
また、国や自治体による補助金制度を利用することで、費用を抑えることができる場合もあります。具体的な金額については、事前に業者から見積もりを取得することをおすすめします。適切な費用を把握し、安心して給湯器の修理・交換を行いましょう。
まとめ
給湯器の音が気になる方にとって、その原因や対処法を知ることは非常に大切です。長年使用していると、内部の部品の劣化によって音が大きくなることがあります。また、水質の影響や配管の振動も音の原因とされます。これらの問題を放置すると、給湯器の性能に悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、異音を感じた際は早急な対応が求められます。まずは専門業者による点検を受けることをお勧めします。必要に応じて、給湯器の交換を検討することも重要です。住設ドットコムでは、20年以上の工事実績を元に、安全で安心な交換工事を提供しています。音のトラブルは放置せず、適切な対処を行いましょう。安心して使える給湯器を手に入れるためにも、ぜひ住設ドットコムにご相談ください。
この記事の監修者
 
            永野 祥司 (ながの しょうじ)
永野設備工業株式会社 代表取締役
1級管工事施工管理技士/給湯器施工歴30年以上、現在も現場で施工を担当
1993年、設備工事会社に勤務し現場経験を積む。2000年に永野設備工業を創業、翌2001年に法人化。以来25年以上にわたり、住宅設備業界の第一線で活躍している。特に水まわり設備において、提案から設計・施工・販売までを一貫して手がけてきた。現場職人として培った確かな技術力と、一級管工事施工管理技士としての専門知識を併せ持ち、地域に密着した高品質なサービスを提供している。また、ECサイト「住設ドットコム」を通じて商品提案や情報発信を行い、ユーザーにとって本当に役立つ住宅設備の選び方を伝えている。
「実際の現場で培った知識と経験をもとに、お客様が安心して施工を任せられるよう、情報を発信しています。」























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